価値観を規定し、共有する。

A社では、始業15分前には全員出社して掃除し、始業時には準備万端の体制で仕事に取り掛かります。

一方、B社では、始業ギリギリにタイムレコーダーを押して、始業ベルが鳴ってから着替え、掃除する。 始業30分経って、ようやく全員が仕事を始めます。

意識の違いと言ってしまえば、それまでですが、A社とB社の違いは一体どこから来るのでしょうか?

  A社では、掃除という作業は、“自分たちが、気持ちよく、効率よく働けるように、職場をキレイにするための準備”という考え方です。

これに対してB社は、“掃除も立派な仕事なのだから、勤務時間内にやって然るべきだ”という考え方です。

どちらの考え方も間違ってはいません。要は、どちらをとるかです。 
当然、皆さんの会社でも、前者の考え方を採用したいとお考えになるでしょう。

そのためには、掃除とはこのように考え、このように実行すべきものであるという価値観が、全従業員の コンセンサスのもとに確立している必要があります。

これを規則で定めても、あまり意味はありません。
「掃除は仕事だから、時間外にはやりません」という権利主張型の反発が返ってくるだけです。

掃除という些事に対する価値観なら、それほど目くじらを立てる必要はないかも しれません。

しかし、例えば『仕事とは何か』あるいは『責任感とは』『計画とは』といった諸事について、社員全員が正しい価値観を有し、その価値観に沿って活動するのとしないのとでは、仕事の質が大きく異なってきます。

そこで提案ですが、一度、管理職クラスの社員さんを集めて、一緒にこれらの価値観を作ってみてはいかがでしょう?

例えば、管理職諸氏に「なぜ計画を立てるのか?」と問いかけます。

すると「目標を達成したり、結果を出すのに必要だから」といった答えが返ってくるでしょう。

「では、目標を達成したり、結果を出すために必要な計画とは、一体どのようなものでしょうか?」とさらに投げかけます。

「何を行えば成果があるか考える」
「どういう順序で行うかを考える」
「だれがやるのかを決める」
「いつまでにやるのかを決める」

といった答えが挙がってくるでしょう。

これらをまとめると、例えば、『計画とは』=『自分及び会社の目標を間違いなく実現するため、成果の予測できる行動を順序だてて設定し、だれが、いつまでに、その個々の行動を実施するのかを決めたもの』という具合になります。

個々の仕事に対する考え方や価値観をどう規定するか?
その一つ一つの積み重ねが、自社の社風を健全な方向に形成していくのです。

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