統合マネジメントシステム構築の秘訣(1)
■ 文書全体を見直しましょう ■
ISO9001の認証取得の際には、つい勢い込んで文書を過剰装備してしまいます。
また、取得後ある程度期間が経つと、そこまで細かく書かなくても実施できていることがたくさん記載されていることに気づくはずです。
もちろん、最低限文書化しなければいけない箇所はありますが、それ以外の部分でムダと思われる文書は思い切って整理しましょう。
“捨てる”勇気も必要です。
■ マニュアルは一冊にまとめましょう。 ■
下位文書である規定や手順書が複数ある中で、親玉のマニュアルが3冊もあると、「船頭多くして船山に上がる」といった状態に成りかねません。
先に述べました通り、文書・記録の管理、マネジメントレビュー、教育・訓練、内部監査といったマネジメントシステムの根幹をなす部分は3規格とも共通です。
品質マニュアルに、環境、労働安全衛生の要素を注入すれば、そのまま使えます。品質マニュアルを“活きるバイブル”にする絶好の機会です。
■ 施工管理規定を活用しましょう ■
「環境管理規定」「安全管理規定」を別個に作成するのはお勧めできません。
それぞれの管理が独り歩きする危険性があります。
施工プロセスの手順を規定化した「施工管理規定」といった類のものが、御社にもあるはずです。それを利用しない手はありません。
実際の環境対策や安全管理は、施工の中で行われます。
であれば、「施工管理規定」の中に、それらを含めたほうが運用しやすいのは言うまでもありません。
■ 管理責任者は原則1名 ■
ISO14001、OHSAS18001でも、品質同様、“管理責任者”を置くことが求められています。
規模が大きい会社ですと、品質、環境、労働安全衛生で3名の管理責任者を立てています。
しかし、これら3名の管理責任者の連携がうまく取れていないと、品質の内部監査の翌週に環境の内部監査が入ったりと、現場を大混乱に陥れるような事態が発生します。
統括する管理責任者を置き、品質・環境・労働安全衛生の管理を兼務する管理責任者を部署ごとに設置する方が現実的です。
それほど規模が大きくない会社であれば、管理責任者は1名で充分です。規格の勉強をしなくてはいけませんが、実務はほとんど増えることはありませんので、ご安心を。
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