ISOで儲けるには…

ISOは、USO800。

これだけ、ISOが一般的になっても、上のような皮肉が聞こえてくるのは、
ISOが形だけで、現実の企業経営に何ら貢献していないケースが
多いからです。

そのためか、最近ではコンサルタントのみならず、認証の成否を司
る審査員までもが、“儲けるためのISO”を唱えています。

「ISOで儲けている実例を、差し障りない範囲で教えて下さい」

とお願いしても、言葉を濁す審査員がほとんどです(笑)。
こんなことからも、ISOの形骸化は明らかです。

やっても役に立たないから、嘘八百で済まされるのです。



■ “儲け”のポイントをシステムに取り込む ■

ISO9001でお話します。

ISO9001は、“顧客満足”を声高にうたっている割には、顧
客との接点は、“お客様の要求を明確にしなさい”という条項から
始まっています。

認証取得を急ぐために、多くの会社さんは、ここで間違いを犯します。

お客様の要望は、営業活動が終了した段階で、はっきりするので、
ISO9001のシステム構築自体も、提案書や注文書が出来上が
った段階辺りからスタートしてしまうのです。

でも、大切なことは、提案書や注文書を作る前段階にありますよね。

●集客をどのように実施したら、見込客がたくさん増えるのか?
●見込客にどうアプローチしたら、受注や注文に至るのか?
●既存客を、どのようにフォローしたら、リピートにつながるのか?

こういったことは、営業部門の社員さんの間では、常日頃から話題
に上っていることでしょう。

一度、共通の手順を作ってみては、いかがでしょうか?

若手の営業マンにとっては、先輩の仕事のやり方を盗む良い機会に
なりますし、ISO上の教育・訓練として扱うことも可能です。

また、個々人の営業活動は、“ブラックボックス”だと思われがち
ですが、適切な指標を設ければ、“可視化”が容易です。

ISOの品質目標と言えば、不良品やクレームの発生率といった製造
系の指標が、真っ先に思い浮かびます。

その一方では、アポ取得率、面談率、受注率、リピート率、紹介率
etc…のデータを採取して、営業部門の品質目標に設定し、成果を
上げている会社さんが、現実にいくつもあります。

私も、ISOの認証のお手伝いをさせて頂く場合は、売上目標や利
益目標といったものを、品質目標に設定してもらうようにお願いして
います。

 「ISO9001には、“ヒト”や“モノ”についてのルールや
 取決めはあるが、“おカネ”についての要求はないから…」

と言って、無理やり避けて通る必要はありません。

企業運営に必要な売上・利益がなければ、ISO9001でいう
“品質”の確保や、“顧客満足”の提供は、実現できないからです。

営業部門の仕事のやり方にメスを入れ、システムに取り込むことで、
ISOは強力な“営業支援ツール”に変身します。

ISOのマンネリ化に悩んでいる会社さんは、是非ご一考下さい。


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