フィードバックの重要性

得られた結果を参考にして、その後の行動を修正することをフィードバックといいます。

フィードバックは、社員のやる気を引き出すとても有効なツールです。

 岐阜県の電気設備資材を製造している、とある会社のお話です。

この会社では、従業員からの提案を積極的に奨励しています。
どんな些細なことでも、経営陣に提案するよう奨めています。

ISOの世界でも、社員からの提案を定期的に確認する仕組みを作ることが求められていますが、 なかなか提案が集まってこないのが現実です。

 ところが、この会社の場合、提案制度を始めて以来、提案件数はずっと増加しています。

従業員数は780名。提案件数は、驚くべきことに、なんと年間8,000件以上です。従業員一人で10件以上提案していることになります。

 提案制度が定着している理由の一つは、報奨金制度です。
提案1件につき500円、年間最優秀提案には3万円が支給されます。

しかし、お金だけでの理由で、これだけの数の提案が集まるものでしょうか? それも、きちんと書類にして提出しなければいけないのです。

 最大の理由は、全ての提案が役員会で議論されることです。

もちろん、寄せられてくる提案の中には、首をかしげたくなるものもあるでしょう。

でも、途中で管理職がふるいをかけて、耳障りのよい提案のみを役員会に上げるようなことはしません。

提案は必ず、社長以下、役員全員が目を通すのです。

 これは、従業員にとっては大きなチャンスです。
直属の上司を説得できなかったアイデアでも、採用される可能性があるからです。

 現場からの声や問題点を継続的に吸い上げたいとお考えなら、

・必ず提案に目を通していることを社員に示す
・提案に対する結果は、当人に必ずフィードバックする。

この2点をきとんと実施することが重要です。

 これは、何も提案に限ったことではありません。

部下に依頼した仕事は、任せっきりにしないで、少しでもチェックする。
結果について一声掛ける。

 部下のやる気を失くさないために最低限、気を付けたいことです。



出典は、この本。
『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』 藤沢 久美著 ダイヤモンド社

元気な中小企業の創意工夫の事例がたくさん載っています。

先の会社は、節約でも有名で、ちょくちょくマスコミで紹介されます。

蛍光灯からぶら下がるスイッチのひもの先に、社員の名札がつけてあり、誰が消し忘れたのか、すぐわかるようになっています。

こうして節約したお金で、毎年、社員旅行は海外に出かけています。費用はもちろん、全額会社持ちだそうです。


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