日々、自分を振り返る
トリノ五輪で入賞した女子スピードスケートの岡崎朋美選手は、高校時代、毎日の練習内容を日記に書き、友達と交換して、お互いに励まし合っていたそうです。サッカー全日本代表の中村俊輔選手も同様です。その日の練習で、良かった点、悪かった点、他人のプレーで気になったことなどを、コツコツと日記に書き留めていました。ジュニア時代からの習慣です。
認知科学の権威であるハワード・ガードナー教授は、偉大な業績を残す人に共通する特質として、「自分自身について深く考える能力と習慣」を上げています。
「非凡な人々は、その内省(自分の内面を見つめること)の幅広さにおいて秀でている。」(ガードナー著『非凡なる精神』)
精神分析で有名なフロイトは、自分の夢を、毎日毎日、目が覚める度にノートに記録し続けました。この夢の分析が、そもそもの精神分析学の基礎になりました
インド独立の父であるマハトマ・ガンジーは、毎日の散歩と瞑想と、日々の問題に対する自分なりの内省を通じて、非暴力運動思想を育みました。
18世紀のアメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリンは、道徳的に優れた人物になるために、“節制”“勤勉”“正義”などから成る「13の徳」を洗い出しました。
そして、1週間に1項目ずつ全力を傾けて体得するように努力を続けました。毎日、その徳に沿った行動ができたかどうかをチェックしたのです。
こうして13週間かかって、全項目を一通り終わり、1年間に4回これを繰り返すようにしました。
フランクリンは、自伝の中で、この習慣を身に付けたことで、自分の望んでいた成功と幸福が、次々と現実となって現れたと語っています。
昔はターミネーター、今は米カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーも、「気を散らして10回運動するよりも、きちんと意識して
1回運動するほうが効果がある」と言っています。
話が横道にそれてしまいましたが、日々、自分を振り返り、結果をしっかり検証することが、自己の成長につながることになるのだと思います。
日記に、その日あったことを記録することは、忘備録が目的なのではありません。
流されることなく、一日一度立ち止まり、今日はどうだったのか、明日はどうすべきなのかを考えることの積み重ねが、自分の素質や才能を開花させる種子になるのです。
そう考えると、普段会社で使っている日報や日誌といったものも、活用の仕方が、ずいぶん変わってくるのではないでしょうか。
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