名前は大切です。
この時期、ここ札幌では、雪虫がたくさん宙に舞っています。この虫を見かけるようになると、「そろそろ初雪か…」と思うわけです。
雪虫といっても、ただのアブラムシです。
ただのアブラムシが、“雪虫”という名前が付いただけで、とてもロマンチックな秋の風物詩に生まれ変わります。
それで、思うのですが、名前ってとても大切ですよね。
たとえば…
ジャポニカ学習帳(小学生が使うノート)の専属カメラマンは、表紙に載せる花の写真を撮影する際に、
女性の名前を付けて、呼びかけながら、シャッターを押すそうです。
そうすると、とても美しい花の写真に仕上がるそうです。
工場では、機械に「~ちゃん」と名前を付けることが多いそうです。
機械が長持ちする効果が確認されています。
名前を付けることで、その機械に愛着がわき、大切に扱うようになるからです。
ネーミングが商品の売れ行きを左右することは、食品メーカーの間では、もはや常識です。
最近では「暴君○○ネロ」という激辛菓子や「伊○衛門」というお茶が話題になりました。
また、優秀な営業マンは、会話の端々に、相手の名前を散りばめながら、商談を進めます。
そうすることで、相手との心理的な距離が縮まるからです。
D・カーネギーは、『人を動かす』という著書の中で、
「名前は、当人にとって、もっとも快い、もっとも大切な響きを持つ言葉であることを忘れてはならない」
と述べて、名前を覚えることが人に好かれる原則だと説いています。
お恥ずかしい話ですが、私も人様の名前を覚えるのは、得意なほうではありません。
コンサルティングで初めてお客様を訪問する際に、真っ先に行うことは何を隠そう、先方の社員さんのお名前とお顔を一致させることです。
お客様には、プロジェクトチームを組んで頂くのですが、メンバーが10名近くいらっしゃる場合もあり、正直、冷や汗ものです。
名刺交換を一通り済ませるや否や、それぞれの社員さんのお名前と着座の位置を手元のノートに素早くメモします。
そのメモを横目でチラチラ確認しながら、コンサルを進めます。
社に戻ると、その席順メモと名刺を見比べ、その日の打ち合わせを思い浮かべながら、名刺の裏にその方の特徴を書き込んでいきます。
ちなみに今、手元の名刺ホルダーから、頂戴した名刺を何枚か取り出してみますと、
“語り口軽妙、新庄ほっぺ”とか、“胸に黄色チーフ、丹先生”といったことが書いてあります。
“新庄ほっぺ”とは日ハムの新庄選手のようなシャープな頬のこと。
“丹先生”は小学校6年のときの私の担任を指します。
それでも、最初のうちは名前が出てこないこともあります。
そのときは、どうか、勘弁してやってください。(苦笑)
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